まさかの旅行で骨折!!最終日は三角巾をしての参加となりました(涙)
同じツアーの方から「あら?どうしました?」と声をかけられバツの悪いスタートとなりました。
黒部峡谷鉄道トロッコ電車 宇奈月駅から猫又駅往復
ホテルを7時40分には出発して、トロッコ電車に乗るために宇奈月駅に向かいます。高速はスムーズで、9時ちょっと前に到着予定です。
宇奈月駅9時発の電車に乗車ということで、バスを降りてからの時間があまりないようで、それなのに終点の猫又駅にはトイレも少ないので出発前に済ませるようにと、何ともバタバタせざるを得ない状況でした。
ツアー客は他にもいくつもの団体があり、改札ではごった返しで並ぶ場所さえわからない状態で、車両に乗るまでとても気ぜわしい時間でした。

我々女3人は事前に屋根のある車両(リラックス客車)に別料金を支払ってグレードアップしていました。一人往復600円でこちらの車両に乗れました。


8号車の指定車両は私たち3人だけの貸し切りで、車いすも気兼ねなく乗せることができ、自由に動いて回れました。最初に予定していたオープン型の席(イメージするトロッコ電車)は、屋根はあるものの窓はなく、長椅子が並んでいるだけの遊園地の電車みたいな席でした。窓がないので開放感があって雨風も十二分に楽しめるよう(笑) 雨も降っていて寒かったので、母と一緒の私たちにはこちらにグレードアップして正解の車両でした!
夫は「トロッコがいい。トロッコに乗りたい。醍醐味を味わわないと!」とオープン席のトロッコ車両で楽しくビデオ撮影していたようです(笑)


宇奈月駅を出て間もなく「宇奈月湖」が進行方向右手に見える。

トロッコ列車から「宇奈月ダム」をみる(見えるかな?)皆持参した合羽を着ています。
新柳河原発電所(柳橋駅前)は湖面に浮かぶお城のようなたたずまい。



トロッコ列車のナレーションは富山出身の室井滋さんがされていました。
独特の語り口調で案内された「仏石」が少し振り返ったら見えました。
赤い頭巾をかぶっているのですが、あまり大きい石ではなく木々に覆われていてうっかり見過ごすところでした。

「黒薙駅」の高さ60mの「後曳橋」を通過する辺りでは車掌さんが手を振ってくれました。


橋の下は深く険しい谷で、窓のある車両に乗っていてよかったε-(´∀`*)ホッ 高い所はとにかく無理です。写真はトロッコから撮影したものですが、写真ではあまり深そうに見えないですね。

渓谷の反対側には立派な水路橋も見えました。


電車に乗るときに自撮り棒など窓から物や体を決して出さないようにとアナウンスされていました。
線路脇のすぐ横で作業されている方がいきなり見えてビックリです。測量されていたようですが、電車から飛び出るものがあれば大変なことになりますよね。決まりは守りましょう!
「笹原」は昔は笹やススキが生えているだけの場所だったそうで、この名が付けられたそうです。線路横のブロック塀はトンネルになっていて、冬場雪で通れなくなった時に人が通れるに通路なっているそうです。もちろん今も使われているとのことです (゚Д゚;)驚き!


「笹平」を過ぎると「出平ダム」が見えてきました。かまぼこが並んでいるような面白い形です。



黒部川は急流のため土砂の流れ込む量が多く、ダムの機能を維持するために日本で初めて土砂を流すためのゲートが備えられたそう。上からは見えませんでしたが。
排水口からは勢いよく水が出ていました。
「出平」で宇奈月方面へ行くトロッコとすれ違いました。誰も乗ってなくて、トロッコ列車の長椅子がよく見えました。これは開放感があるけど足が悪い人は本当に無理ですね。乗り降りすることがそもそもできそうにありません。


室井滋さんのアナウンスで「ねずみ返しの岩壁」が案内されましたが、振り返ったらこれかな?という岩壁が見えました。反対方向からではないとちょっとわかりにくいですね。私たちは自由に動けたので撮影成功しました!


黒部川第2発電所と目黒橋です。水量が多い割に白くきれいな水です。水を高い位置から低い位置に流す位置エネルギーで発電させるとは、なんとエコな発電でしょう!今こそ見直され評価される発電方法では? 昔はこんな大きな土木工事がよくできたものです。


終点の「猫又」に9時50分前に到着。2024年元旦の能登半島地震の影響で、トロッコ電車はここまでの運行になっていました。全線だと終点の欅平まで1時間20分の観光ですが、猫又までなので45分ほどの観光でした。早く復旧してほしいものですね。



猫又駅では10時過ぎの出発までしばらく散策できる時間がありました。皆さんかっぱや傘をさして降りてました。
小雨が降って足元が悪いようだったので、母と私は車内に残っていました。すると数人がいきなり車両に入ってきたと思ったら係員に何か訴えていました。おそらく、どの車両も満席でいっぱいだったので、私たちだけの車両に席を変わりたいと交渉していたと思えます。それにしても激しい…
が、行きと同様8号車は3人だけで出発しました。


窓のないトロッコはとても寒そう。トンネルの中は特に巻き返す水しぶきもすごいに違いありません。
再び宇奈月駅まで戻る車内で皆が携帯で撮影に夢中になっているのも面白い光景ですね。
エメラルドグリーンの湖面も見納めです。


白川郷

宇奈月駅から再びバスに乗って世界遺産の「白川郷」までやってきました。2時間以上はかかったように思います。
途中日本海が見えたと思っていたら、その後はひたすら南下してたどり着いた感じです。
白川郷に着いた頃は雨も止んで青空が広がっていました。目的地で雨に降られないのはとてもラッキーでした。

観光バスはこの店「いおり」の前の駐車場に停まって、ここで今日のお昼を頂くことになっていました。
ツアーの皆さんは合掌造りのこのお店の2階に席が設けてあったようですが、我々4人だけは椅子の席を別棟に用意してありました。
右手は使えなくても食欲は変わりません。フォークとスプーンを用意してもらってもちろん完食しました。
いただいた「石豆腐」で作ってあったしぐれ煮は牛肉と間違えるほどの出来でとても美味しく驚きでした!
「石豆腐」の大ファンになりました!!買って帰りたいなぁ…


食後は自由に散策できる時間がありましたが、インバウンドの人だらけでちょっとうんざりでした。


藁の屋根を葺き替えている途中の家も何軒かありました。世界遺産になるといろんな手入れも大変でしょうね。屋根が葺き替えられて新しくなったばかりの家はなんだか新築の合掌造りのようでした。
それにしても大量の藁の確保はどうやっているんでしょう?屋根の葺き替えはみんなで力を合わせてやっているのをテレビで見たことがありますが、これも大変なことですよね。




「和田家」「神田家」は入場料を支払って中の見学ができるようになっていましたが、車いすと骨折中の二人がいるので外からだけ見ることにしました。足が悪いと中に入るのは難しいですね。急階段の2階には上がれません。





右手が使えないと、お店に入って買い物もする気になれず(持って帰るのを考えたら、また誰かの手を借りることになりますから)、集合時間に気を付けて近場を散策するだけでした。
母と妹はわずかな2人だけの時間に、さっそく甘酒ソフトを食べていたようでした。
母はかつて、甘いのは嫌いと言って甘いものは食べてなかったのですが、いつこんなに甘いのを好きになったんだろうと不思議でした。
親子といえども離れて暮らしている時間が長くなると知らないことも増えるものなのですね。
旅の終わり
行きの高速では悪天候で見られなかった景色が、帰りにはきれいに見ることができました。結婚当初2年ほど愛知県に住んでいたので懐かしい気持ちもありましたが、もう全く見知らぬ土地になっているようでした。
中部国際空港を17時15分発の飛行機に乗り、20時40分に福岡空港に着きました。


私の姿を見て「去年の私と一緒!」と言って声をかけてきた同じツアーの方や、「親孝行旅行だったろうに、役に立てんやったね~」と言ってくる方もいらして、ちょっとだけ見知らぬ人たちとの交流もできたツアーでした。
2泊3日の旅行が終わり、自宅に戻ったのは夜10時過ぎでした。
明日は病院に行かなくてはならず、この旅行に保険証も持参していかなかったので必要な手続きにもいかなくてはなりません。この手続きも利き手の右手が使えないので夫にお願いするしかありません。運転も文字を書くのも料理もすべてです…あーあ・・・(´;ω;`)ウゥゥ
母が楽しそうで喜んでくれた旅行だったのが、唯一行ってよかったと思えます。
お気楽車中泊ばかりの旅行に慣れてしまっていたので、ツアーの時間に追われている感じはとてもしんどいものでした。なんだか1か月くらい旅行に行ってきたような感じでした。( ´Д`)=3 フゥ
ツアー旅行はもういいかなぁ…
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